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自治体の皆さまへ

「さまに乗合ワゴン」利用状況

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北海道 様似町

町では、令和6 年5 月より、公共交通空白地域の解消と移動手段を持たない高齢者や町民の日常生活の安心を目指し、「さまに乗合ワゴン」の試験運行を開始しました。この乗合ワゴンは、地域に根ざした新たな移動手段として、町民の「足」を支える役割を担います。今回の特集では、実際の利用状況や利用者のリアルな声を通じて、地域交通の未来を一緒に考えていきます。

■利用者数の推移
5月から試験運行を開始して以降、徐々に利用者が増加しています。5 月から1 月末までの期間で、利用者は43 名、延べ利用回数は356 回に達しています。
特に、11 月に乗降場所を従来の2ヶ所から10 ヶ所に拡大した結果、11 月以前の154 回に比べ、11 月から1 月までの利用回数は200回と、利用頻度が大幅に増加しています。

■利用目的について
利用目的については、主に病院・歯医者の通院や買い物が挙げられており、これらの目的はほぼ同数の利用割合となっています。また、日常的にサービスを利用するリピーターのかたが多いのも特徴です。
次いで、入浴(アポイ山荘) やデイサービスでの利用が目立ち、特に高齢者のかたに多くご利用いただいていることがわかります。

■利用者の方に聞きました
藤田迪子さん(西町)

▽利用のきっかけ
以前は近くに住んでいた息子夫婦に買い物などに車で連れて行ってもらっていたのですが、町外に転勤してしまって困っていたところで、役場の人から乗合ワゴンのことを教えてもらいました。すぐに問い合わせて使ってみたら本当に便利で助かっています。

▽実際に利用してみて
自宅のすぐ近くまで来てくれるので、乗り降りが楽で冬でも安心して利用できます。
最近では、友人と時間を合わせて利用することもあり、交流の機会が増えることにも繋がっています。車を持っていない高齢者だと、家に閉じこもりがちになることもあるので、乗合ワゴンを利用することで外に出るきっかけになるんじゃないでしょうか。
あとは、使いたいときに必ず使えるというのがいいですね。

▽改善してほしいこと
私の周りだと、利用方法を知らなくて使ってないという人がいるので、高齢者が集まる会などで、役場の人に説明会をやってもらえれば、みんな乗り方がわかって利用者も増えてくると思います。
また、ルートごとの曜日分けがなくなって、料金がもう少し安くなるか、シルバー券が増えてくれればうれしいですね(笑)。

■試験運行をとおして
今回の試験運行を通じ、さまに乗合ワゴンは、特に高齢者のみなさまの日常生活に大きく貢献できていることが確認できました。利用者からは、自宅近くまでの運行による利便性や悪天候時でも安心して利用できる点、そして社会的な交流の促進といったポジティブな声が寄せられています。これらのことから、公共交通空白地域の解消という課題に対して、一定の成果があったといえます。
一方で、利用方法の周知不足や運行ルート・料金体系に対する改善要望もいただいております。特に利用者数が多い高齢者のみなさまに対する周知や運行日程の見直しについては、今後の事業展開における重要な課題として認識しています。町では、今後も町民の安心・安全な移動手段の確保のため、利用者のみなさまからいただいた貴重なご意見をもとに、さらなるサービス向上を図っていきます。

■利用方法のイメージ(詳しくはチラシまたはホームページをご確認ください)
▽運行日程を確認
地区によって運行日程が異なるのでご注意ください

▽電話で予約
前日午後5時までに電話で日時と乗降場所を伝えて予約

▽当日ワゴン車が自宅近くに来る
運賃は片道500円(シルバー券可)です

予約先:日交ハイヤー(株)
【電話】080-9527-1668

たくさんのご利用をお待ちしています!

問い合わせ:企画調整課企画係
【電話】36-2122

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